学校保健・フッ化物洗口法
徳山歯科医師会では、明日の周南市を担う子供達を虫歯から守るため、周南市と協力して、公費負担による「フッ化物洗口法う蝕予防事業」を行なっています。約2年間の準備期間を経て、平成15年度より本格的に実施されたフッ化物洗口法は、平成19年4月現在、4歳児から12歳児(中学3年生)を対象に、周南市内の市立・私立保育園・幼稚園、小学校、中学校 計99校・園のほぼ全部で実施され、約16.000人の園児・児童・生徒が毎週フッ化物洗口法を行なっています。
このフッ化物洗口法によるう蝕予防は、現在、全国各地で広く実施されていますが、総人口15万人クラスの市において、保育園、幼稚園、小・中学校に通う子供たちのほぼ全員が実施しているところは、他に例がありません。
(注)熊毛地区では、主として生活用水のフッ素濃度が高いという理由から現在実施していません。
フッ化物洗口法とは?
所定濃度のミラノール水溶液、5~10ml を口に含み全部の歯にいきわたるよう30~60秒間、ぶくぶくうがいを行い、吐き出す方法です。
フッ化物のむし歯予防効果とは?
フッ化物のう蝕抑制効果には、以下の3つがあります。
- 耐酸性の向上
= フッ化物が歯の中に取り込まれて結晶を安定化させ、酸に対する抵抗性を向上させます。 - 再石灰化促進作用
= 唾液中の、カルシウムイオンやリン酸イオンが歯に再沈着することを、再石灰化といい、フッ化物の存在がこれを促進します。 - 抗菌・抗酵素作用
= フッ化物は、むし歯原因菌の発育を抑え、細菌が産生する酵素の活性を阻害し、酸の産生を阻害します。
フッ化物洗口法の実施風景
■幼稚園
■小学校
■中学校
学校保健
徳山歯科医師会では、フッ化物洗口法の指導の徹底、歯科健診の精度向上を図るため、これまでの応援歯科健診制から、平成19年度より校医単独による歯科健診を、各校、各園で実施する事としました。